＜中国主題図＞

金其銘（1989）により作成

北方集落系統：
　　東北農村集落区（１）
　　長城農村集落区（２）
　　黄土高原集落区（３）
　　華北農村集落区（４）
西部集落系統：
　　北方牧業集落区（１）
　　西北農村集落区（２）
　　青蔵農村集落区（３）
南方集落系統：
　　長江中下流農村集落区（１）
　　江南丘陵農村集落区（２）
　　西南農村集落区（３）
　　東南沿海農村集落区（４）

ref.)金其銘《中国農村聚落地理》江蘇科学技術出版社、1989年

中国の老農民の聞き取りに基づいて、民国期（1940年頃）の農民の生活空間を４層の空間に整理した。

村落は定住と農耕の空間として、市場圏は市場と親族の空間として、県は労働と権力の空間として、省は生存と認知の空間として、農民の暮らしを支えていた。

ref）小島泰雄「華北農民の行動と空間体系の相互関係」（森時彦編『中国近代の都市と農村』京都大学人文科学研究所研究報告、2001年）

寧夏回族自治区の同心県に暮らす農民の出稼ぎ先の分布

居住地からの近接性、回族としての制約や歴史性、さらに地域格差を反映している。

ref）小島泰雄「寧夏同心の貧困と回族の移動」神戸市外国語大学外国学研究所研究年報、45号、2008年