フィールド写真
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シンセン2.0
2017年8月、深圳市福田区
市民センターを貫く南北線は深圳の新しい中軸線であり、高層のオフィスビルが並んでいる。ここは特区が設定される前には農地がひろがっており、特区となった当初は工業区がつくられ、そしていまはCBDとなっている。深圳の発展は新たなステップにある。(小島泰雄) -
旧村・新村・住宅団地
2017年8月、深圳市龍崗区
深圳の農村には3種の住宅が見られる。近景には密集して建てられた伝統的な客家の旧集落が残る。それを取り巻くように建てられた様々な様式の低層ビルは、農民が出稼ぎ労働者に貸し出す目的でつくられた新村である。そして遠方に見える高層マンション群は、村の不動産会社によって建てられたものかもしれない。(小島泰雄) -
中心市街地に位置する「城中村」の時計台
2017年8月、深圳市福田区皇崗村
深圳市政府を貫く南北の中心軸の上にこの皇崗村はある。時計台の下には皇崗実業株式公司が置かれ、後方に見える高層住宅の他、大きな舞台や噴水のある中央広場、たくさんの錦鯉が池を泳ぐ伝統的な庭園、そして祖先を祭る祠堂などが、村民のために整備されている。 (小野寺淳) -
日系企業向け工業団地での写真
2017年8月、人材の現地化が進む日系企業。高いコストがかかる駐在員の削減方針と現地採用への求職者の減少により、中国人人材を現地法人の管理職として登用する企業が増加している。その一方で、人材現地化には課題もあり、進出企業は対応を進めている。 (阿部康久)
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深圳市と香港特別行政区
2017年8月,写真の右側は深圳市,左側は香港特別行政区である。中央を流れる川の左側には二重のフェンスを確認できる。香港側で建設が進められているのは,2018年開設予定の蓮塘口岸である。両者を区切る境界の英訳はboundaryとされているが,実質的にはborderと言えそうだ。 (柴田陽一)
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通学の境界
2017年8月,現在,深圳から香港へ通学する児童・生徒は約3万人にも上る。そのため,多くの口岸には,専用のゲートが設けられている。写真の福田口岸のものは特に大規模であり,学期が始まると児童・生徒と見送りの父兄でごった返すことになる。 (柴田陽一)
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テーマパークの内と外
2017年8月、『錦繍中華』
1989年9月に開園した中国初のテーマパーク、『錦繍中華』の中には1/100縮尺の万里の長城が高台を結んでいる。高台からテーマパークの外を眺めると、深南大道以南の都市景観と深圳湾だけでなく、香港元朗の山々と高層住宅ビルも見える。写真に映っている深圳側の景観は、白石路と濱海大道との間で、左から右への順で碧海雲天高級住宅地、香港大学深圳病院、華僑城歓楽海岸の建物で、香港側は元朗西北部天水圍の新市鎮である。(李小妹) -
『錦繍中華』、10年前の景観
10年前と比べれば、二つの都市の景観がともに変化してきていることが伺える。(李小妹)
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金曜礼拝に訪れた多国籍の人々でにぎわうモスク前通り
2015年8月、広州市越秀区懐聖モスク
工業がさかんな広東省の省都で、中国有数の商業都市でもある広州市には、中国各地及び外国出身の多くのムスリムが長期・短期で滞在している。金曜日の昼には、集団礼拝に参加するムスリムでモスクはたいへんにぎわう。 (高橋健太郎) -
城中村の抵抗運動を記念する宴会
2015年8月、広州市天河区冼村
城中村――市街地の中に取り残された元農民たちの集団所有地――に住む人々が、都市再開発のために立ち退きを強いられたが、それに頑なに抵抗した運動を記念して、現場近くで開かれた村民主催の宴会の様子。 (小野寺淳) -
広州の新都市景観
2015年8月、広州市珠江
珠江の両岸を中山大学の北から東に(下流に)向かって望む。画面中央が広州大橋。その右に広州塔、左には珠江新城と呼ばれる新都心地域の構想ビルがみえる。 (秋山元秀) -
榕樹の木陰に集う村人
2015年8月、広州市版禺区大嶺村
大きな榕樹(ガジュマル)が清朝樹の古橋のたもとに木陰をつくる・村人は涼を求めて集まり、通りかかる知人と挨拶し、世間話を楽しむ。榕樹から伸びているのは気根。 (小島泰雄)