公開講演会が行われました

2016年11月12日、京都大学にてGuy M Robinson教授(University of Adelaide)によるご講演

”Land, Housing and Farming on the Peri-Urban Fringe: Recent Developments in the UK and Australia”が行われました。

概要は以下の通りです。

 


 都市縁辺地域、すなわち都市と農村がつながる地域は多くの変化を受けている。特に都市の拡大が進んでいる現代では、農村の風景が作られた景観へと変化している。それに関連して大きく3つのテーマが提示される。

 一つ目はグリーンベルト(Green Belt)である。たとえば、ロンドンでは都市全体の22%がグリーンベルトに分類したとされている。グリーンベルトによって、緑地と住宅地がはっきりと区別されたものの、都市拡大の影響から、グリーンベルトに宅地建設をする動きがみられていて、一部から反対の声が出ている。

 二つ目のテーマはエッジランド(Edgelands)である。エッジランドでは商業地や公共の土地、農地など、土地利用が複雑である。こうした雑多な土地利用は非難されるとの見方もある。

 三つ目のテーマは都市縁辺地域で起こる火事である。オーストラリアではそこに住む人が増えるにつれて火災の被害を受けやすく、またそれが植物の効果的な管理に影響している。そして、その対策として野焼きをしたことで生態系が変化していくといわれている。


 

(講演会の様子)