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 1990年代から2010年代までの20年間は、中国における高度経済成長期とみなすことができます。この経済の急成長は、「世界の工場」と称されるに至る工業化に伴う産業構造・立地の変化のみならず、経済成長のもう一つの支柱となった都市の発達と、それに付随する農村・農業の衰退、水質汚濁・大気汚染などの環境の問題化、中間層の形成に伴う消費文化の浸透や観光の活性化、大学進学率の向上に象徴される教育環境の転換、労働移動に伴う人口移動の活発化と少子高齢化の顕現など、社会・文化の多面的かつ多様な変化を伴うものでした。本研究課題は、フィールド調査に熟達した地理学研究者を糾合し、高度経済成長下で進行した中国の空間構造変化の解明をめざして、国家・広域・都市の3つのスケールに焦点を合わせ、かつそれらのスケールを越境する関係性に着目した地理学的な調査・研究を総合的に行うものです。また研究の進行に際して、安定成長への転換を図る中国の現在を視野に入れた日中学術交流、次代を担う若手研究者の育成、地図・地理教育を通した研究成果の社会への還元を重視してゆきます。

河南(1996年)
吉林(2014年)
上海(1995年)
広州(2016年)

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